毛の世界



絶対
 
焦ったらダメだ、これは、毛の世界だと言う、匠がいました。


『毛』と言っても、髪の毛の話しではありません。


そう、最近では、メートル法を取り入れての建築が主になってきてると思います。 
国家試験や競技大会でも、メートル法で行われています。


ですが、今回の『毛』と言うのは、尺貫法の単位の事です。


尺貫法とは、日本古来の度量衡法であり、長さの単位を尺、質量の単位を貫、容積の単位を升とするもので、建築で主に口にする長さは、丈『約3m』→尺『約30cm』→寸『約3cm』→分『約3_』→厘『約0.3_』だと思いますが毛は厘の下です。


その世界が、どんなものかは察した思います。


今回は、鉋の台仕込みでそんな声が聞こえた思います。


今回は1枚鉋の台仕込みで、荒掘りしてる段階からで、丁寧に表馴染みを、鑿で掘っていく作業ですが、鑿を先を尖らした状態で、何度かしたら、立てて刃返りを作り、先が厚くなったら、乾いた中砥石でまた尖らすの繰り返しを、何度も何度もです。


写真   1   2


人によっては、8分仕込みの段階、9分仕込みの段階で台を寝かす人がいるみたいですが、仕事は慎重に慎重にとの事です。



大工道具は、だいたいの道具が、基本、新品を買っても、道具作りしないと使えませんが『替え刃などは、直ぐに使える』、そこで、自分の道具として、愛着も生まれると思います。


台仕込みは、容易な事ではないですが、台屋さんという職業がある限り、頼んで作ってもらう事も大切だと思いますし、1度や2度作ったくらいで、台屋と同じ仕事を決して出来る事ではないと思いますが、挑戦する事も大切だと思います。


興味を持った方、秘伝の奥義を知りたい方は問い合わせ下さい。
大六なりに伝えていきたいと思います。
 
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