この道で始まり、この道で終わる




修業で大事なのは、何よりも鍛える事が大事と言う鉋台屋の匠がいました。

鍛えたら、歳をとっても衰えないと言うのです。

その方は13歳〜台屋を始めて、今日、87歳でも現役というのは、驚きである。

台選びは、少なくとも5年〜10年寝かした台を使っており、ストックは1000丁あるという。

そして、台の基本は長さ9寸、巾2寸9分5厘、厚み1寸1分5厘だが、
そこでは、もっと厚いのや長いのを使用して、1丁1丁全てが手彫で8分5厘勾配で、8〜9分仕込みで、商品を出してる。

台の急所は、『木っ端返し』と話していた。
そこに、技が詰め込んであるようだが、今は体の調子から昔程の事は出来ないようです。

鉋の切れ刃の、究極の研ぎは、28〜30°に保って研ぐ角度より、最後の仕上げの時に引いて研ぎ終わる事が大事と話していた。
最後に手術を控えているのだが、『この道で始まり、この道で終わる』と、一生現役宣言をしました。
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