東京削ろう會   2009  4/18.19



 
 

 

削ろう會とは、名前の通り鉋削り『薄削り』を競う大会であるが、それだけではありません。


今回は削ろう會HPで紹介されていた通り、道具屋の正芳『湯沢さん』による裏出し実演、京都の丹波系砥石を扱う砥石屋『砥取屋さん』の研ぎ実演及び指導、会津の白河から水戸にうつった鋸鍛治『中屋平治さん』による目立て実演が行われていた。


その他にも、室内では、小吉屋で有名な台屋『渡辺さん』による台打ち実演、槍鉋の実演及び指導   1木組みの実演大鉋の実演   1、テレビチャンピョンの大工王と交流、尺貫法廃止に反対に成功に大きく関わった『永六輔さん』の来場、いろいろな鉋パフォーマンスが行われた。そして、正芳さんからは、早い者限定で、鉋刃の裏出し及び刃付したら、プレゼントというサービスもあり、大六會のメンバーが手に入れた鉋です。

 

千代鶴運寿  1   2


もちろん、例年のように、伝統工芸士を筆頭に、新潟、兵庫、広島、大阪、四国などからの鉋などの鍛治屋さんとの直売や対談、試し研ぎありの砥石屋、全国からの道具屋も出店していました。


外でも、例年のように、現役の杣大工、屋大工、宮大工による、鉞、釿、槍鉋の実演及び指導   1   2   3、、大鋸屑に古代式に現代の知恵をつけ火をつけるパフォーマンスなどもあり、とても楽しかったです。


今回の大会結果は、2ミクロンという結果が残りました。


そもそも、1ミクロンというのは、1000分の1ミリであって、20ミクロン以下の鉋屑を出すのは、一般の大工でも容易ではないようです。


薄削りについて、教えてもらったのは、良好な鉋刃、鉋刃の研ぎ、裏押し、鉋の台調整、良質な材料、鉋に関わる全てが最高地点に達した時に綺麗な華『薄い鉋屑』を出すのだというのです。


ある匠がおっしゃる通り大工は、薄削りするのが仕事という事ではありませんが、この作業は基本〜応用の作業だと思いますので、いろいろな技を覚える事はとてもいい事だと思います。

前回大会でも、感じましたが、人と人との触れ合い、技の伝承及び向上に繋がる大会だと思います。


現に、私は鉋刃などを問屋や道具屋などを通して買っているのが殆どのため、鉋刃などを作っている人に話した事、いや会った事すらありませんが、この大会を通じて、直接の対談、刃の説明、秘話などを聞けて安心して売買出来ると思います。



次回からも、時間が許す限り積極的に参加したいと思います。
失礼な事を多々してしまうと思いますが、初めての方も常連の方も、今後もよろしくお願いします。

 

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